差押禁止動産とは

裁判所から破産手続開始の決定が出ると、破産者の持っている財産は破産管財人に管理・処分権がわたります。ただし、一部の財産については、法律により破産財団に組み込むことができず、今までどおり破産者自身が自由に管理・処分できます。この一部の財産に含まれるものの一つに、差押禁止動産が挙げられます。
差押禁止動産とは、民事執行法により差し押さえが禁止されている動産のことで、第131条にその内容が記載されています。具体的にどの財産が差押禁止動産になるのかは破産手続開始の決定を出した裁判所の判断次第ですが、日常生活を送る際や仕事をする上で欠かせないものであれば大体が差押禁止動産に指定されて、破産者の手元に残ります。
例えば、洋服を収納しているタンスやベッド、調理器具、食器類、衣類、エアコン以外の冷暖房機器は日常生活において必要不可欠であるため、所有数に関係なく差し押さえが禁止されます。また、テレビやラジオ、DVDプレーヤー、パソコン、冷蔵庫、掃除機、洗濯機などの家電製品の場合は、複数台所有している場合に1点のみが差し押さえの禁止対象となり、残りは全て処分されます。意外に感じられるのが漫画やゲームソフト、DVDソフトで、これらは娯楽用品であり、日常生活をおくるにあたって不可欠なものとはいえませんが、これらについても差押禁止動産とされ、処分されることはありません。

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